これは、かの、ゲーテの言葉だそうです。実際には「勇気」の前に、比較対象となるふたつの前置きがあります。「財貨を失うことは小さく失うこと。名誉を失うことは多く失うこと。」そしてそのあとに「勇気を失うことはすべてを失うことである。」と続きます。
名言にありがちな、3つ並べですね。小さく<多く<すべて、財貨<名誉<勇気、と、3つの事柄の重要度の差を比較することで、勇気がどのぐらい大切なのかを切実に感じさせる表現になっています。
確かに、財貨も名誉も、後からいくらでも回復可能ですが、勇気を失った行動(あるいは行動できなかったこと)は、一生取り返すことができません。
この言葉を聞くと、今なら多くの人がピンときますよね。例の、日大アメフトの件です。監督側の記者会見と、故意の危険なファウルを犯してしまった学生本人の記者会見。彼らが守ろうとしたものはなんだったのか?その違いです。
人は、その謝り方、責任の取り方で、本当は何を守ろうとしているかが見透かされてしまうものです。あの会見で、若者が守ろうとしたもの、それは明らかに人としての良心であり、このゲーテの言葉を借りれば、名誉を捨てて、勇気を振り絞った、ということでしょう。監督側についてはあえて言及しませんが・・
人間、年齢を重ねるほど、財貨や名誉など、失いたくないと思う荷物を沢山しょい込むようになるものですが、いざという時に、本当に失ってはいけないもの、守るべきものは何なのか?人としてまっとうな判断ができる精神性は、維持していたいものだと思います。青臭いことを言うようですけど、武士道精神ですかね。いや、年齢を重ねるからこそ、青臭く純粋化していくべきなのかも知れない・・
【今日の感謝】
- 夏を思わせる陽気でありつつ過ごしやすい日曜日でした
- 案ずるより産むが易し、だった
- 覚醒して冴えた感覚でいられた
- 胃もたれが半日で治った
【痩せる晩酌】
ソイはコリッとした歯ごたえと淡白さ、イサキはソイに比べると柔らかく、口全体に圧倒的に広がる旨味~♪
食べることが好きな私にとっては、いかに食べる満足を失わずにカロリーを抑えるかが、ダイエットの肝でした。満腹になるというのも食べる満足のうちの一要素なのですが、それを他の要素に散らせるという手もあるんですよね。脂の満足、炭水化物の満足、腹が膨らむ満足。それらを捨てる代わりに、旨味の満足、情報・知識の満足、少しずつ多彩に味わう満足・・
白身魚の食べくらべは、あらゆる意味において、満腹になる満足を補う食べ方だと思います。今宵も冷や酒が進む!
熊谷章洋公式サイト